みんなの大会
ハンドルネーム：りら
カード種類：ヴァンガード
記事タイトル：根絶メサイア
自分が使っているデッキの中でも、自信のある【根絶メサイア】を紹介させていただきます。
[コンセプト]
主なコンセプトは『どんな相手にも通用する妨害』です。【カオス】のような通常の<呪縛>主体の構築とは異なり、相手の(R)が居なくても<デリート>で妨害が可能です。またG2の10000バニラは相手の速攻にも耐性が付けることができ、なおかつデリート時にはコスト及び有用なアタッカーとしての活用が可能です。
理想のゲーム進行はG3「メサイア」のGB2で妨害しつつも手札を補充し、終盤に増やした手札をコストに<デリート>を連発する事です。Vスタンド系の突破力はありませんがG4「メサイア」には(V)の☆増加能力があり、それに伴うガード強要によって中盤以降の戦闘を優位に運べます。
[工夫]
それ以外にアピールポイントとして☆トリガーに「パラダイムシフト」を2枚投入しています。これは純粋に☆トリガーの枚数調整としてでは無く、『空撃ち』によってデッキに☆トリガーを戻せるので採用しました。一応、双闘持ちの根絶者を入れているのでデッキアウトの心配はありませんが、☆トリガーは多いに越したことはありません。<デリート>のコストに1枚のカード消費があるとして、それを補うために引トリガーを2枚入れています。正直「メサイア」のGB2でドローは可能なので☆12でも行ける気はしますが、引きたいカードは何枚かあるので保険に引トリガーを入れます。
[仮想敵および問題点]
構築の段階で最も意識した対戦相手は【サンクチュアリガード】【オーバーロード】です。
[サンクについて]
前者は言わずと知れた速攻の申し子で、ただ退却させ除去するだけでは返しの盤面補充によって押し切られる場合があります。これを抑え込むためにG2に10000バニラ、及び超越後の妨害手段に呪縛ギミックを用意しました。G2でライドスキップを行っても「シブリーズ」+「超越ボーナス」で対抗は可能です。何とか中盤まで生き残れば、「ビッグクランチ」や「フラジオレット」によって相手の(R)をかなり封殺可能になり、攻撃をいなしながらこちらの戦力を整える余裕も生まれます。
[オバロについて]
後者は除去とVスタンドによって攻撃性能の高いデッキで、これにも食いついて渡り合いたいという考えを念頭に組みました。除去に対抗する為G1に「サクリファイス」では無く<抵抗>を有する「カメレオン」を優先して投入します。これによって対象を取る除去に大きく牽制が出来ます。
Vスタンドに関してはその行動範囲を「G4ACE」と「G3レジェンド」型に絞ります。一度目に(V)→(V)へ、その後再び(V)→(V)へ攻撃が可能なのはG4「オバロTheACE」のみと想定。ともすればその使用回数は2ターンのみ。初動がツインドライブ、トリガー構築に☆と引をほぼ同数入れると推察すれば、これはGガーディアンでも何とか止められるレベルと楽観しても良いでしょう。
またG3「レジェンド」のGB2のVスタンドは、能力継承系としては確かに破格のコスト効率です。しかし初撃を(R)に向ける必要があるために2度目を守護者で止めればノーダメージに抑えることが出来ます。「レジェンド」は手札の補充性能が高いですが、そのフィニッシャー性能は決定的ではありません。またこちらには<デリート>という(V)能力の無効戦術があり、終盤に「レジェンド」を使わせない戦いも出来ます。Gガーディアンによって突発的に起こる自ターンの除去、これのみに注意しさえすれば五分以上の戦いが出来るはずです。
[問題点]
このデッキをずっと使い続けていて、引きたいカードを引けずに負けた、というパターンは少ないです。FVがシズク互換なので序盤から安定性は高い構築ですが、その中で試合に負けるパターンは主に次の二点です。
[連続攻撃型]
まず、同一ターン内のラッシュパターン。これはVスタンドに限らず【ギアクロニクル】【スパイクブラザーズ】等にみられるラッシュ戦術の事を指します。相手の使用可能な(R)が1列のみという状況でも、そこで次々と連続攻撃を行われると辛いです。これはどのクランにとっても辛いでしょうが、【かげろう】【ギアクロニクル】は除去持ちのGガーディアンである程度の打破が見込めます。
ゆえに【リンクジョーカー】にも相手ターンに妨害を行うGガーディアンが用意されると期待して、今はそれをただ待ちます。
[お星さまいっぱい型]
次のパターンはG4のアタックを防御せず、トリガー2枚以上が☆で負けるというパターンです。超越環境では往々にして見られる現象ですが、特に【サンク】はこれを起こします。これに対しては『祈る』、この手に限ります。まともに考えて☆トリガーが3つ出ればそれはもう運が良かっただけです。初手超越で☆も何も乗っていない状態の相手の(V)を全力で止めたところで、次以降の超越に☆を乗せるユニットが来たらどうしますか。どう考えても防ぐべきはこちらです。
…祈ってもしょうがないので、現実的な対応策として『G2バニラにライド』という手段を取ります。この時点でダメージを抑えておけば、後の致命傷を避けられる確率は高まります。また、こちらも☆トリガーを10枚の構成にしているので、殺傷能力は負けず劣らずです。こちらも『相手を抹殺する』という確固たる意思を持てば、デッキは答えてくれるはずです(適当)。
[サイフポイント]
それ以外に問題点として、構築の際にかなりお金がかかるというものがありました。主な原因はGRのカード達です。これはG4「アムネスティ・メサイア」が再録されたことでいくらかマシになりました。
[総括]
以上が、【根絶メサイア】の紹介です。VGの中でも個性のある妨害デッキで、使っていて面白いです。結果的に伊吹くんのファンデッキという仕上がりになったのは幸いです。ご興味がおありの方は、ぜひプロキシからでも良いので回してみてください。ハマります。
